古陶勉強会

博物館友の会勉強会 『ユシビンとトナキビンの違いについて』   
沖縄市立壺屋焼物博物館にて 2015,5,9
 
 

 
 

第一回勉強会 『八重山と本島産近世陶器の区分について』   
沖縄市立壺屋焼物博物館にて 2015,2,7
  
沖縄市立壺屋焼物博物館の御協力を得て、八重山と本島産近世陶器の区分についてをテーマに勉強会を沖縄市立壺屋焼物博物館収蔵庫にて行うことができた。ゲスト1名を迎え、当研究所研究員を加えた参加者計7名の勉強会となった。
最 初に苗代川系堂平古窯出土資料の写真を拝見し、その後収蔵庫に移動し片桐所蔵の琉球古陶器参考品約30余点を実際に陳列、ゲストや参加者の意見を踏まえ、 参加者各自が実際に手に取りながら意見交換を行なった。今回の主たるテーマは近年注目される八重山古陶を主とした産地分類であり、壺屋焼物博物館の収蔵品 資料も参照する機会にも恵まれ、八重山古陶の基準作とも比較できた意味でも今後の研究の足掛かりとなるだろう。






今回は参考品を分類することを通じて、確実に八重山古陶器の基準と言える点を把握しつつ、グレーゾーンというべき八重山と本島産陶器との判別の難しいものを列挙することができた。渡名喜瓶や灰釉マカイ(無地)など参考品として用意できていない器種も多く、これは次回以降の課題である。更に胎土や焼成に関することや八重山諸窯の窯別の特徴など、2月11日より行われる八重山調査に期待するところである。